「Cloud Collector #64 jealkb『傷心マキアート』」を表示中↓
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学校から帰ってきた娘ちゃんが「折るのに失敗した鶴あげる!」と言いながら
異次元の骨格をした折り紙をくれたのですが、これどうしたら。S2です。
1. 傷心マキアート
何がいいって、メンバーはほとんどがお笑い芸人さんなわけなので、もちろんライブとかはお笑いの要素もあるんですが
楽曲についてはガチなんですよね。
コッテコテのビジュアル系をそのまま模して活動するっていうヒネくれた感じを貫き通したっていう点で
とんでもなく芯のある活動だという印象なわけですよ。
これがビジュアル系シーンを皮肉るような活動だったら毛嫌いしてたかもしれないんですが、
このシーンに対する礼節というか礼儀というかリスペクト感のある活動だったわけなんです。
楽曲名も「黒い砂漠」とか「嘆きのエンドレス」とか「妄想アメリ」とか、いかにもっぽくてたまんないわけですよ。
でもその楽曲の中身は一切の悪ふざけなし。この硬派さが凄く好きだったんですよね。
そんで2009年にV-ROCK FESTIVALで実際に拝見して、そのステージが圧倒的に素晴らしく、
ああこりゃどんどん継続していってほしいなあと思っていたわけなんですよね。
いや、変わってなかったのかもしれませんが、僕には豹変レベルだったんです。
これをjeaklbさんがやる必要があるんか?という疑問だったんですね。そもそも作曲がメンバーじゃなく外注でしたし、
僕としては盛り上がってきた直後にひっくり返された感じになったわけなんです。
ワンピースだとラスボスがヨサクくらいのひっくり返され方で、
多分よく伝わっていないと思うので一旦忘れますがそれはそれとして、
そういう「僕の中でjeaklbさんは、そういうんじゃないのよ」っていうのがそこから続いちゃったんですね。
1曲目は作曲が外注、2曲目はいつも通りメンバーのelsaさんが作曲した内容です。
なので、当時の僕の感想は「1曲目はこれじゃない、2曲目は好き」というものでした。
僕の中でjealkbさんの評価が下がり続けてた頃の作品ということもあって、今回選ばれた際も「あぁ・・・」って感じになりました。
でも、現在のS2さんは「何を聞いても良い」のモードになっているので、改めて聴いてみたらまた違うのかなあ・・・ってことで
半分渋々って感じで聞き始めたわけなんですよ。
結果から言うといい曲だし、カッコいいし、ビジュアル系じゃんってことで、
当時の僕の感想に何が欠けてたかってのもよくわかりました。
簡単に言えばこういう楽曲のビジュアルバンドもいたじゃんってことなんですね。
本作の1曲目「傷心マキアート」は、要するに「ダンスナンバー」的アレンジな楽曲で、
これまでのjealkbさんがやってた「ロックとしてのビジュアル系」のイメージから見たら「なんだこれ」ってなったわけなんですが、
こういう系等のノリをやってたビジュアルバンドだって全然いたわけなんですよね。
なんとなく、「ここまでの活動」を基軸に評価してたせいで、指向がちょっと変化するとそこに「違和感」になっちゃってたんでしょうね。
でも、そもそもが芸人さんで出来てるバンドってこともあって、ノリは適しているんですね。
haderuさんの声にも合ってるし、3曲目の「JKB5ver.」ではhaderuさん以外のメンバーもボーカルをとってるんですが、それもマッチしてる。
結果的にjealkbさんがこの作品でやったことはそっちのビジュアル系へのリスペクトだったとすれば
めちゃくちゃ成功してる1枚、という印象で僕は現状受け取ったわけです。いや、普通に良いシングルじゃんこれ。
カップリングの「閉塞」はこれまでのjealkbさんのテイストなので、本来の軸も聞けるのでバランスも良いわけで。
この違和感シングルたちがまとめて5曲目・6曲目・7曲目に収められているんですが、
これらをアルバムの中で散りばめて収録されなかったあたり扱いには困ってたんじゃないか説は
あるんじゃないかと思っています。アルバムになるとまたその部分がいいアクセントではあるんですけどね。
久々に「当時聞いた感想と真逆の結果になった1枚」として、ちょっと今回は普通に感想を述べたって感じになりましたけど
まあそういう回もあるってことで。
ゆりかごが見たくて買ったはず。 見てない気がする。
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