「Cloud Collector #62 岡北有由『19年目の朝』」を表示中↓
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なんか急激に涼しくなったので、早朝に軽くジョギングでもしようかなと思って本日早速はじめたところ、
帰宅して5分未満で足が痛いんですけど終わってますか。S2です。
どこかの大喜利サイトでタッグマッチみたいな企画があったんですね。
そこで、あずーりさんという方と「灰色ラブソング」というコンビ名で参加することになったんですが、
その前にその「にょーん」ってのが何だったんだという点について20年越しに決着つけたいんですが
それはそれとして、何でそんな古い話をしているかというと、今回ランダムプログラムで選ばれたアーティストは
僕としてはあずーりさんとの繋がりの一つでもあったという話なわけです。どん。
1. 19年目の朝
S2さんこの「Panda」を何かと間違えて購入したんですね。
今にして思ってもなぜそんなことになるのか不明なんですが、
その頃から「あ、もう声が良すぎて駄目です」となってそれから買い続けたわけです。
本作はメジャーデビューして6枚目のシングルで、前作の「ファイ」が国民的名作で、
あの時間違って買って良かったなと思う一方で、
その流れでリリースされた本作は後述もしますが原点回帰と新しいアプローチが混在する凄い1枚です。
本当は何を買うつもりだったのかが思い出せないという
実にモヤモヤしたまま今に至っている、という感じでもあります。ああ、何を買うつもりで、何故間違えたんだろう。グッジョブだったのかもだが。
僕の布教活動もむなしく、そこまで僕の周囲では盛り上がってくれなかったんすよね。
なので僕の周囲なんか滅びればいいと呪いながら過ごしてたんですが、
どういうわけか、先述のあずーりさんが岡北さん好きだったんですね。
そんで「周囲に岡北さんファンがいない同盟」みたいなのを組むこととなり、
岡北さんの楽曲「灰色ラブソング」をそのままチーム名にした、みたいな経緯がありまして、
結果的に僕の中で岡北さん=あずーりさんという図式が今でも残ることとなっているわけです。
「知らんがな」とお思いでしょうが、僕の思い出なわけなんで。まあ。
先ほどもちらっと書きましたが、本作はメジャーデビューして6枚目、同時に岡北さん個人名義としては
本日時点では最後にリリースされたシングルです。以降はバンドで活動したりヨーロッパ行ったりインディーズで活動したりしています。
1か月後にはセカンドアルバム「エーテル」がリリースされ、本作から「地面の上」「u o i see」「19年目の朝」の3曲が
収録されたので、本作は「プロミス」を聴くために必要な1枚ということになります。
元々ストリートライブの活動を見出されてデビューしているという経緯もあるからか、岡北さんの楽曲といえば
アコースティックを起点とした作風が多く、「19年目の朝」「地面の上」はそんな「岡北さんらしい」という感じの楽曲です。
前作「ファイ」がなかなか攻めた楽曲だったこともあって、直球でアコギを鳴らす本作はシングルの時系列上では
原点回帰感すら感じる楽曲という印象なわけです。
ただ、そのアコギの音の裏で鳴っている打ち込みのちょっと不安定な存在感が抜群に上手く、これは編曲の手腕が
とんでもない事になっているというのも分かります。そういう音をそのアコギの裏にかぶせるかね?みたいな。
そういう「これまでの岡北さん+ちょい足し打ち込み」が最初の2曲で、続く2曲は全く別のアプローチで、
基本打ち込みメインで、オルタナっぽくアレンジされてみたりと、前2曲に比べるとかなり挑戦的ですが
アルバムにも収録されたことを考えるとこれが今一番等身大という感じだったのかもしれません。
同時にこの「何でもできるんだよ文句あるか」みたいに放り込んできたこの1枚は
聞きごたえで言うとアルバム1枚分の満足度にすら感じます。
そしてこんなドすげぇ1枚のシングルを前フリ、みたいな扱いで1か月後に次のアルバムを
リリースしてきた岡北さん、マジで2002年屈指のとんでもないアーティストでした。
いやホントにマジで音重ねまくればいいってもんじゃねえんだよ。
良い楽曲には小細工を超越する力があるもんなんだよ。
この頃岡北さんの音楽を好きでいた自分をまた好きになれた、なんか不思議とそんな1枚でした。とさ。
ところで永遠の青もまた原点回帰だったか否か。
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