[りむーぶ・あすたぁ]
「Cloud Collector #60 V.A.『NEON GENESIS EVANGELION III』」を表示中↓
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もういい加減これ以上CDの枚数増やすのはやめよう、と思っているので、
新規開拓するのを基本的にやめており、最低限「過去欲しいと思ってたけど買わなかったものだけ、ゆっくり回収する」
というのだけをやっているつもりなんですが、
新規開拓もしてるし、過去欲しいものも手に入れています。
増やしたくない気持ちはあるんですけど、どうしたらよかですか。Ｓ２です。
1. 幸せは罪の匂い
「ゲ」のとこの濁音と次の「リ」との間に線が足りないと思うんですよ。
↑ここ。「ケ」の次は濁音で2つ縦線を使いますよね。
でもそうすると「リ」にするための縦線が足りないんですよ。
しばらく僕の中では「ヱヴァンゲノォン」だということになってまして、
実際声に出して読んでみると「ノォン」のところが超絶気持ち悪いことに気づくんですがそれはそれとして、
今回レビュー対象となったのは、そんなヱヴァンゲノォンの3作目のサウンドトラックCDです。
リアルタイムでテレビ放映されてた時は一切見たことがなく、「なんかとんでもない」という噂だけは知ってたんですが
あまりアニメに興味のない学生生活を送っていたこともあって、ほぼほぼスルー状態だったのですが、
そんな学生時代に「ゲーム音楽を作ってくれないか」という知人からのご要望があって、
その参考として「エヴァで使われている音楽みたいなのを揃えたい」という希望があったため、
サントラで勉強しようってことになって購入したのが本作を含む3枚のサウンドトラックCDだった、というわけでした。
で、そのままサントラのイメージだけで作曲してたら「本編も見んかい」と怒られたので
そっからやむなくアニメ版を見て、映画版を見て、なんか気がついたらアニメ版のBOXセットみたいなのを買ってて・・・ってなって
普通にエヴァ詳しいひとり、みたいな感じに昇格した感じになっています。
ちなみにアニメ版のBOXセットについては、その音楽制作の仕事が終わってかなり経過してからふとした拍子に購入したんですが
それについて当時作曲依頼してきた知人に報告したところ
「もう終わった仕事の終わった参考資料の特に興味なさそうだった本編のBOX何で買ってんの」
という火の玉ストレートみたいな疑問文を投げつけられたので私ははにかんだのです。
ちなみにそんなサントラを参考にして作ったゲーム主題歌が「パレット」というドPOPソングだったので
「どこを参考にしたらこんな曲が出来上がるんだよ」というツッコミを受けて曲変更したのも謎の思い出です。
その3枚目となる本作は他の2作と比べて、かなり癖が強い内容となっています。
1曲目の「幸せは罪の匂い」と2曲目の「無限抱擁」は本作で初収録となった高橋洋子さんボーカルの新曲で、
サントラに収録されていますが、実際の本編では使われていない楽曲です。まあ、イメージソングみたいなもんですかね。
これらは後に「〜refrain〜」というアルバムにバージョン違いで収録されることとなります。
それ以降は基本的に鷺巣詩郎先生による劇中曲で、
21曲目の「THE HEADY FEELING OF FREEDOM」と22曲目の「Good, or Don't Be.」は名前こそ違うものの
その正体は「残酷な天使のテーゼ」のインストアレンジ楽曲です。
で、あと全部「FLY ME TO THE MOON」です。
上記曲リストを見ていただければわかるんですが、23曲目からは全部「FLY ME TO THE MOON」で、
実は6曲目と13曲目も正体はFLY ME TO THE MOONなので、
34曲中14曲がFLY ME TO THE MOON」なのです。
「私を月に連れてって」みたいな意味ですがもはや月の住人です。
でも不思議なことに、連続で聞いてもそんなに「しつこさ」を感じないっていうところが流石王道ジャズナンバーですよね。
「あれ？これエヴァじゃね？」ってなる確率は「あれ？これ古畑任三郎じゃね？」くらいの確率な気がします。
ただ、テレビでよく使われているエヴァ劇中曲は基本的にアニメ序盤から中盤くらいまでの楽曲であることが多く、
実際のアニメも中盤からメテオの速度で気分が落ちていくため、
使用されている楽曲も暗めの印象を持つ楽曲が増えていきます。
3枚目のサントラとなる本作も、終盤で使用される楽曲やそのイメージ曲で構成されているため、
本作は基本的に全体通して暗い、という特徴があり、そこがまたクセの強さだったりします。
ただ、それでも僕の音楽制作時代には大きな影響を貰った作品でした。「この手があったか！」と思わせるアレンジが詰まっています。
時間を止めてたら廃盤になってたアルバム。
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