「Cloud Collector #14 たま 『しょぼたま2』」を表示中↓
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バスケットボールのワールドカップが僕様の中で激熱なんですが、二ホンVSフィンランドの試合を
諸事情でテレではなくネットで速報を見ながら応援していて、第4Qまで試合がもつれまくって白熱しているときに
テキストの速報が
日本 がリバウンドをキャッチ
フィンランド がスリーポイントシュートを失敗
どのアーティストにふさわしい、と思いますでしょうか。
僕様の回答はもちろんこの世のすべてのアーティストが等しく唯一無二の存在だよって思いますが、
とか書いてしまうとどこにも着地しない謎の疑問となってしまうので
先ほどの回答は完全になかったこととしますがそれはそれとして、
いやホント正直な話、完全に「それより前にも、それより後ろにも、そういうアーティストは現れていない」という至高の存在、
その代表格はこちらのバンドだと思っています。今回のCDはこちらです。どん。
1. マエガキ
なんですけども、このCDはちょっと特殊というか例外というかですね。
「たま」の活動の中で、電気的な楽器を使用しないで、例えばトイピアノとかカズーとか、携帯しやすい小型の、
そういうチープさを狙った編成を「しょぼたま」と名付けて活動することがあったんですが、
その「しょぼたま」の編成でとある劇団の劇中楽曲を手掛けて、そのサウンドトラック盤としてリリースされたのが本作品となります。
「唯一無二」の話からスタートしているのに例外的作品カマしちゃったあたりが僕の文才の無さなわけですが、
またさらにこのCDの収録内容もかなり例外的な内容です。
上記の通りこちらサウンドトラック盤ですので、楽曲の大半はインストなんですね。
しかもボビー・アーンストさんのカバー曲だったり、ジャン=ジャック・ペリーさんが作曲した楽曲のカバーだったり、
バッハのカバーだったりしているわけです。
ちょっとバッハとかベートーヴェンとかを「カバー」と表現していいのかは審議かもしれませんが、
逆に言うと12曲中「歌モノ」なのは「雨のイキモノ」「326」「電車かもしれない」「いなくていいひと」の4曲のみで、
さらに「326」「いなくていいひと」はアルバム「いなくていいひと」の収録曲、
「電車かもしれない」はマキシシングル「汽車には誰も乗っていない」の収録曲で、それらを「しょぼたま」でセルフカバーしたものです。
残った「雨のイキモノ」は作詞作曲したベースの滝本さんのソロアルバム「カタチ」収録曲なので、
「たま」名義での歌モノの新曲はこの「雨のイキモノ」のみという感じとなります。
そしてこれが使われた劇団公演の最中に解散が決まり、このCDがリリースされてから3か月後のライブで解散しますので、
事実上最後のオリジナルアルバムということになります。
ちなみに「じゃあ『たま』としての最後の楽曲がこの『雨のイキモノ』なのか」というと
解散ライブの最後の最後で歌われ、その後ファンクラブで配布された「ヒゲのある暮らし」という
恐らく世界で一番ごきげんな歌があるので、多分それです。
どういう歌かというと、まあ、ジョリジョリ言う歌なんですけども、
「楽曲は演奏次第で千変万化するものなのだ」というのが如実にわかるのは面白い、ってのがこのCDで実によくわかります。
よくある他のバンドのトリビュートアルバムの楽しみ方と近いものがあるのかもしれません。
このCDの場合はテメェで原曲ぶっ壊してるだろという気もしますが、
しょぼたまの編成になったことでより見えてくる深さというかさみしさというか、そういう味わいは間違いなく新規付与されています。
「しょぼたま」の編成は、たまの楽曲を別角度で引き出してくれてるのが好きだった、というのは当時の感想も一緒だったんですが、
純粋な歌モノとしての新曲はなく、バッハとかやっちゃう「たま」ってのに違和感があったんですよね。
そんなこんなで僕の中で「たま」の作品中、最も聴いた回数の少ないCDがコレだったりしています。
改めて聞くと、とんでもない味わいの12曲って感じなんですけどね。
ボビー・アーンストって誰なんすか。
時としてこれをベスト盤としてしまってよい、 Copyright (C) 2002-eternity Syun Sawaki/S2 All rights reserved. |