「Cloud Collector #12 MONGOL800 『GO ON AS YOU ARE』」を表示中↓
Text Contents/ このサイトなんなん 厳選エーテルノート 検証と考察 意識調査 皮膚の馬太郎 Cloud Collector
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「君たちはどう生きるか」と言われましても、
もうそこそこ生きてるので今更考えなくていいと思ってるんですが
そもそもそういう作品じゃない、ということでよいんでしたっけ。S2です。
周囲にもそれなりに音楽に精通している友達や先輩がいたっていうこともあり、
さらにインターネット仲間からの情報も集まるようになって、結果的には
S2さんは何でも知ってなければならないみたいな感じになってたりしました。
そんな状況だったからこそ、広く浅くっていう感じで聴きまくってきたわけなんですが、
それでも「一旦保留にします」とするアーティストがちらほらいたわけなんですよね、やっぱり。
例えば「このアーティストは、音楽的にはこのアーティストに近いから、今こっち聴いてるから後回し」とか、
「このアーティストはテレビとかで普通に流れてることが多いから、今じゃなくていいや」とか
「このアーティストはああいう粉とか使ったせいで、ああいうとこに封じられてるからまた今度」とか。
最後のやつは可能な限り存在しない方がいい理由ですがそれはそれとして、
今回のこのCDは「知ってる。知ってるんだけど、今じゃない」と判断した結果、
あとでめっちゃ後悔したという経緯のあるCDです。どん。
1. DON'T WORRY BE HAPPY
特に理由もなくそこまで追わずにいたんですよね。で、1年後に「あなたに」とか「小さな恋のうた」を収録した
「MESSAGE」というアルバムが爆売れしたときに「S2さん、モンパチ超いいっすよね!!」って言ってくる仲間が増えて
「あはははは」と乾いた笑いを浮かべながら
一年半前に保留扱いした自分自身を冷凍ホルモンで殴りたくなったりしたわけです。
こういうのを繰り返した結果、少しでも「良い」と思ったらもうまず買え>僕様、みたいな命令を脳がするようになって
伴侶すら首をかしげる量のCDが収集されてしまうことになるわけでした。
実際のところ、僕も「『MESSAGE』が凄い→じゃあ買おう→ついでにこれも買おう」ということで
「ついでに購入」というかたちになったわけですが、多分このアルバムを僕と同じノリで買った人は多いんじゃないでしょうか。
ライブフリークの皆様方によって「要注目バンド」みたいな扱いになっていたくらいの感じだったキオクです。
収録されている楽曲も、「MESSAGE」以降のようなリリックという感じよりはライブ前提の楽曲が多く、
僕の周囲の音楽好きからの反応は「『MESSAGE』みたいなのを期待したんだけど」っていう感じが多くて
僕が都度「いやいや、ライブバンドは斯くあるべきでしょ!」という否定を繰り返す、というのがお約束みたいになってて、
その後、特にパンクバンドが何かしらのアルバムが出ると「『GO ON』みたいなの出たよ」っていう
謎のフレーズが蔓延しました。
ネタに使ってんじゃねえよ>僕の周囲の奴等。
何度も言いますけどライブバンドのアルバムは、こういうのでいいんですよ。
そのあとの「MESSAGE」が金字塔的名盤になったことで全体的にブレただけ。
まさにバンドの初期衝動。ここから「MESSAGE」が生まれていくその経緯を考えるのがまた楽しいわけです。
バンドの活動を追う楽しみが、このアルバム1枚で説明ついちゃうわけですよ。これって凄いと思うんですよね。
僕からすればこんなに愛おしいアルバムもないわ、って思うわけです。今聞いても見事にゾクゾクする。
そして改めて思うわけですよ。
当時これを保留した僕を一旦埋めるなり沈めるなりしたい。
沖縄ではもう少し前に、シークレットトラック付きでリリースされていたそうです。
うん、さすがにそれは追えない。
このステレオな夜がまた来ないかなあ。 Copyright (C) 2002-eternity Syun Sawaki/S2 All rights reserved. |