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「Cloud Collector #10 くるり 『ファンデリア』」を表示中↓

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★2023年8月3日(木)★Cloud Collector #10

6歳の娘が「可愛くてごめん」を歌っているんですが

親として何が正解かめちゃくちゃ悩んでいるS2です。

かわいいけどさ、かわいいんだけどさ、なんかこう・・・なあ。6歳児よ。





僕様の実家は比較的早いタイミングでパーソナルコンピューターが家庭にやってきた、んだと思っています。

両親が「何に使うかよくわかんないけどパソコン買ってきてみた」っていう感じで購入して、

「とりあえず電話線つなげてみた」「インターネット、やってみた」「メールとか、してみた」みたいな

めちゃくちゃ手さぐりで何かやってきたんですけど、最終的には両親による

「やっぱよくわかんない」という結論でほぼ僕様専用機になりました。

買う前に勝算立てておけよとは思いましたがそれはそれとして、

その時点で学生の僕様は、「なぜその年齢でその音楽知ってんだ」みたいなウケがまあまあよく、

それこそ日本中のネット友達と音楽の話をしまくったりしていました。あんま今と変わらん気もしますが。





僕の中で当時と現在の評価が真逆の結果になっているのが今回のCDです。どん。





No. 3820





「ファンデリア」
アーティスト名:くるり
発売日:1998/05/15

1. Interlude
2. モノノケ姫
3. Old-fashioned
4. 続きのない夢の中
5. 雨
6. Supper
7. 坂道
8. Yes mom I'm so lonely



毎晩、夜になるとネットをつなげていろんな人と音楽の話をしまくるのが日課であり超楽しみになっていた僕様でしたが、

当時大阪の方に住んでいた、えー、もうどなただったか、HNも思い出せませんが、

関西圏の音楽にめっちゃ詳しい方からある日唐突に

「ところで、『くるり』知ってる?」という質問をぶつけられました。

情報収集めっちゃできてた僕様ですが、その当時は「うっすら名前だけ知ってる感じですね」という返しをしたところ、

「『もしもし』っていうミニアルバムが凄くいいんだ!

君にも聞いてほしいんだよ!まだ間に合うから!」

と、なかなかの熱量で訴えかけてくるわけですよ。そ、そんなにもか!と思うじゃないですか!

けどその時点でくるりは関西で活動するバンドだったこともあって、こっちでは情報はなかなか入手できてなくて、

「じゃあそのCD、お金払うんで僕の分も買っといてくださいよ!」とお願いしたら

「もう完売しちゃってんだよ!」と言われました。

あれから20年以上経ちました。もうどなたか忘れましたが当時の大阪のあなたへ、あの時言えなかった一言を伝えます。

間に合ってねえじゃねえか!





ってなことがあってから数か月後、いよいよインディーズながら全国流通的に新作がリリースされます!という情報を得て、

あの時の「もしもし」のリベンジ的に僕様としては絶対購入するしかないじゃん、ということでゲットしたのが

この「ファンデリア」というミニアルバムなわけです。あの熱量でおススメされた「くるり」をようやく体験できるぜ!ということで

僕の中ではかなりの高ハードルでのリスニングになったわけです。





で、当時のS2さんによる正直な、率直な感想は「?」でした。

いや、これ未成年者には難しい壁だと思いますよ!?

収録楽曲中、「Interlude」と「Supper」はインストなんでまあいいとしてですね。

例えば「モノノケ姫」とかはまあ、その後のアルバム「さよならストレンジャー」とかに入っててもおかしくないし、

「続きの無い夢の中」とか「雨」とか「坂道」とかは、メロディそのものは綺麗ですし、その辺はわかるんです。

未成年の僕様を完全に思考停止させたのは「Old-fashioned」という楽曲ですよ。

この歌に関してはもうホントに「どうなってんだコレ」という感想しかなかったんですね。

気付けば僕の中で「ファンデリア=Old-fashioned=理解不能」という

方程式しか完成しないアンドどういう精神状態なら作れる曲なんだろう

という 率直な疑問が浮上しまくるわけですよ!気づけばこの楽曲だけ何回か確認している僕がいるよ!と。

「狂るり」なのかなとすら思ったわけですわ!※スイマセンさすがに今考えました。

ちなみにここまで触れてこなかった8曲目も「Yes mom I'm so lonely」もなかなかの怪作で、

当時の僕様、このミニアルバムの総評は「保留」ということになったわけです。





で、数か月後に「東京」が出て、色々僕の中で「くるり」の印象がアップデートされていくわけなんですが、

改めて「現在のS2さん」がこのアルバムを改めて聞いた結果、

やっぱ結果的に「すごいぞ、くるり。」だったんだなという結論に落ち着きました。

「モノノケ姫」はやっぱり初期のくるりのアップテンポ楽曲らしいなって思うし、

「続きの無い夢の中」も「雨」も「坂道」もその不安定げな演奏にしっくりくる、飾り気を排除した、でも美しい楽曲だったし、

「Yes mom I'm so lonely」もいろんな音楽を経た今だから不思議過ぎて魅力的になっちゃったし。

そして「Old-fashioned」こそ、「すごいぞ、」の集大成に聞こえてしまう。

過去の自分の印象が影響操作してる部分もあるんでしょうけど、これを1つの楽曲として完成させることができるって

本当にすげぇことなんじゃないのかなって思うし、作ろうと思って作れるようなシロモノじゃないわけですよ。







そして今なら、この熱量で誰かに伝えたくなるのもわかるんですよね。

当時のあの大阪のほうの友達の方、多分こういうことだったんだろうなと。

誰かに聞かせて、感想聞いてみたくなる作品。その時点で、もう勝ち確定の作品なんでしょうね、きっと。

当時の僕は「?」だったせいで、このアルバムを周囲に聴かせるという行動をほとんどとっておらず、

僕の「くるり布教」はメジャーデビュー後になってからになってしまっていました。

今、当時に戻ってこのアルバムをお勧めしまくってみたいなあ。

気持ち悪がられるんだろうなあ>僕様。





では次回のランダムプログラム、どーん。





No. 2351





Next CD's Hint!!

なぜ、それ?





それでは、また次回。


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